たびはれさんの脳内トラベル

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元添乗員がおすすめする海外作家の絵本 その②『ふしぎなボジャビのき』アフリカの少数民族も紹介!

こんにちは!

たびはれです。

 

暖かい日差しと穏やかな風が気持ちの良い日です!

緊急事態宣言が全面解除され、徐々に普段の生活が戻っていくのではないでしょうか。

県外自粛はまだ続くようですが、観光においてもまずはお住いの県内から、といった感じで少しずつ緩和されていきそうですね。

 

さて、本日はたびはれおすすめの絵本『ふしぎなボジャビのき』をご紹介したいと思います。

 

たびはれはサファリをしてからというもの、すっかりアフリカの鮮やかな色彩とワイルドな野生動物のとりこになりました。

 

そんなカラフルな世界を少しでも子供に伝えられるものは、と思っていたところ、みつけたのがこちらの絵本です。

 

アフリカに伝わる昔話を元に作られている絵本で、表紙には百獣の王ライオンとカラフルなヘビが描かれています。

 

日本にもたくさん昔話や伝承をベースにした絵本がありますが、世界にももちろんたくさんあります。

 

今回はそんなアフリカの昔話を元にした絵本『ふしぎなぼじゃびのき』をご紹介するとともに、たびはれがケニアで出会った少数民族「サンブル族」についても簡単にご紹介します。

 

 

目次

 

絵本『ふしぎなボジャビのき』基本情報

まずはこちらの絵本の基本情報から。

  • タイトル:ふしぎなボジャビのき あふりかのむかしばなし
  • 原本タイトル:The Magic Bojab Tree
  • 作者(再話):ダイアン・ホフマイアー(Diaane Hofmeyr)
  • 絵:ピート・フロブラー(Piet Grobler)
  • 訳:さくま ゆみこ
  • 発行者:時枝良次
  • 発行所:光村教育図書株式会社

 

この絵本は、アフリカの各地で語り継がれている昔話を再話したものとなっています。

各地で伝わる昔話は少しずつ違っているようで、実際に「ボジャビのき」とこのタイトルにある木の名前も違っている地域もあるとか。

 

表紙だけでもカラフルで、アフリカらしいデザインですよね。

たびはれが気に入ったポイントでもあります。

 

作者(再話)のプロフィール

次にこの絵本の文章をつづったダイアンさんについてご紹介します。

 

  • 名前: ダイアン・ホフマイアー(Diaane Hofmeyr)
  • 出身地:南アフリカサマセットウエス
  • 生い立ちなど:南アフリカの山と海の間で育ち、10歳の頃に『チョコレート』という物語でライティングコンペティションに参加。その後ケープタウン教員養成学校で学ぶ。美術教師を経て、1987年に作家デビュー。現在はロンドン在住。
  • 作品:『はるかな島』、『The Glassmaker's daughter』、『Zeraffa Giraffa』など。絵本の他、小説の作品も多数あり。

 

The Glassmaker's Daughter

The Glassmaker's Daughter

  • 作者:Hofmeyr, Dianne
  • 発売日: 2018/04/05
  • メディア: ペーパーバック
 
Zeraffa Giraffa

Zeraffa Giraffa

  • 作者:Hofmeyr, Dianne
  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: ペーパーバック
 

参照ページ:

www.diannehofmeyr.com

 

イラストレーターのプロフィール

次に、色彩豊かなイラストを描いたピートさんについて簡単にご紹介します。

 

 

Sky Blue Accident/Accidente Celeste

Sky Blue Accident/Accidente Celeste

 
Doctor Me Di Cin

Doctor Me Di Cin

  • 作者:Piumini, Roberto
  • 発売日: 2001/05/03
  • メディア: ハードカバー
 

 

 参照ページ:

www.pietgrobler.com

  

訳者のプロフィール

  • 名前:さくま ゆみこ
  • 出身地:東京
  • 職業:編集者、翻訳家、青山学院女子短期大学教授
  • 主な著書:『イギリス7つのファンタジーをめぐる旅』、『エンザロ村のかまど』など。訳書には『シャーロットのおくりもの』、『クロニクル 千古の闇』シリーズなどがある。

  

イギリス7つのファンタジーをめぐる旅

イギリス7つのファンタジーをめぐる旅

  • 作者:さくま ゆみこ
  • 発売日: 2000/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
エンザロ村のかまど (たくさんのふしぎ傑作集)

エンザロ村のかまど (たくさんのふしぎ傑作集)

 

 

絵本『ふしぎなボジャビのき』はここが面白い!

絵本のあらすじはこんな感じです。

不思議な木の実を食べたい! でも、根元に巻き付いたヘビは、木の名前を当てないと、どかないと言います。動物たちは次々、ライオンに名前を聞きに行きますが、みな帰り道で忘れてしまい……。繰り返しが楽しい、アフリカの昔話

出典:絵本ナビ

 

 

その場にいたシマウマ、サル、ゾウが順に自らの特技を生かして聞きに行くものの、帰路に忘れてしまいます。

最後には日本でも昔話でよく登場するカメが登場!

このカメさん、とっても賢い!

カメさんなりの方法で忘れずにみんなのもとへ帰るのです。

 

お話の流れも繰り返し、最後のカメさんの知恵にもその繰り返しが利用されていてとてもリズミカルなお話なのです。

 

作者(再話)であるダイアンさんは、「わたし自身、アフリカの伝統的な親指ピアノ(ムビラ)をひきながら、そしてリズム感をだすために打楽器もつかいながら、このおはなしを語っています」と絵本にコメントを寄せています。(『ふしぎなボジャビのき』絵本冒頭メッセージより)

 

ダイアンさんのようにリズミカルになるよう一工夫して絵本を読むと、お子さんもとっても楽しんで聞けるのではないでしょうか。

 

たびはれは打楽器は使用していませんが(家にない)、毎度違うリズムで読んでいます。

そして、最後にもう一度表紙に戻って木を指さして、「さて問題。この木の名前なんだ?」とクイズをしておしまいにしています。

 

文章量としては絵本にしては少し長めかなといった感じですが、子供が集中して聴けるような内容です!

 

次のライオンの反応は?

この子は覚えてみんなのところに帰れる?

などワクワクしながら聞けます。

 

どのページも色彩鮮やかで、表情豊かな動物たちがかわいく、見ているだけでも楽しい絵本とも言えます。

 

アフリカの少数民族 サンブル族をご紹介

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歓迎の歌を歌ってくれるサンブル族の女性たち

さて、ここからはアフリカ繋がり!

ということで、たびはれがケニアに行った際に出会った少数民族のサンブル族をご紹介したいと思います。

 

サンブル族?

マサイ族じゃないの?

と思われる方もいるかと思います。

たびはれも、マサイと同じじゃん?と思った記憶ありです・・w

それでは写真を交えてご紹介していきましょう!

 

サンブル族とは

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サンブル族の女性

サンブル族は主にケニアのサンブル地区に住む民族のことをさします。

サンブル地区はケニアの北部に位置しており、赤道より上にあたるので北半球です。

 

以前ケニアの記事で少し触れましたが、サンブルには日本の動物園でよく見かけるアミメキリンがいます。

 tabihare-i-s.hatenablog.com

 

サンブル族はマサイ族と共に、歌の天才ともいわれるほどの民族音楽文化を持っています。

また、広くケニアの民族のの中で使用させれているカンガと呼ばれる1枚布を着用しています。

羊や牛などを飼い、主食は乳製品です。

 

サンブル族の村訪問をしてみた!

サンブル族の村へはサンブル&バッファロースプリングス国立保護区でのサファリの合間に訪れました。

だいたい現地オプショナルツアーで村の訪問をすることができるので、訪問希望の場合は現地で手配、もしくは出発前に旅行代理店に確認しましょう。

 

歓迎のダンス&歌

まず村を訪れると歓迎のダンスと歌がスタート。(村の外側)

 

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マサイ族と同様、ジャンプが得意な民族で、ピョンピョンはねながら踊ってくれます。

背も高い方が多く、とっても迫力がありました。

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しばらくすると一緒に踊らされます(笑)
女性たちはカラフルなビーズのアクセサリーをたーくさんつけていてとっても美しい。

客人である私たちにも大きなネックレスをかけてくれて、一緒に踊りました。

 

火おこし実演

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次に昔ながらの方法で火をおこす様子を見学。

結構な力を要するようでした!

煙がひゅーーっと上がって火が付いた時にはおーーーってなりましたよ。

 

お宅訪問

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これが外観。

背の高さ程度のテントのような規模のお家です。

木や土、木の皮などを利用して造られた超ナチュラル系のお家です。

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うまく外の光を取り入れた内部は薄暗いものの、意外と明るい、といった印象でした。

 

村の子供たちと工芸品

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村にはもちろん子供たちも。

とっても気さくにみんな挨拶をしてくれました。

 

村の見学が一通り終わると村の出口までは女性たちが自身で作ったお土産物をずらーっと並べて待っています。

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アフリカらしい品がならんでいます。

全てが彼らの手作りかどうかは定かではありませんし、実際ケニアのお土産屋さんには同じようなものがたくさん並んでいます。

値段もちょっと割高だったような気がしますが、村への寄付という気持ちもこめて特に値切ることなくたびはれはお買い物しました。

 

いかがだったでしょうか。

アフリカの少数民族の村への訪問、なかなか貴重な体験です。

たびはれは少数民族が必至で観光客にお土産を売ったり、写真を撮られるとすぐにお金を要求するのはあまりいい気分がしないのですが、それも彼らの生活のすべだと思うと仕方ないのかなと思います。

 

少数民族のまとっている服やアクセサリーなど、それぞれに伝統的なものが光っており、たびはれはそういったものを見られるのが好きですね。

 

ケニアに行かれることがあれば是非、マサイ族でもサンブル族でも会いに行ってみてください。

 

元添乗員がおすすめする海外作家の絵本 その②『ふしぎなボジャビのき』アフリカの少数民族も紹介!のまとめ

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サンブル&バッファロースプリング国立保護区で見たアミメキリン

後半はサンブル族のご紹介をしましたが、タイトルの本題であるアフリカの昔話を再話した絵本『ふしぎなボジャビのき』、いかがだったでしょうか。

 

カラフルな動物たちが繰り広げる、面白いお話で、たびはれキッズもお気に入りの一冊です。

 

動物たちから学ぶこともたくさんあります。

一つのことを覚えるためには、どうすればよいのか。

子供の考える力をはぐくむためにもおすすめな絵本と言えます。

 

それに、アフリカには動物園での人気者たちが野生で生きているんだよーと教えてあげられるきっかけにもなるかもしれないですよね。

 

子供には広い視野を持って、広い世界があることを知ってほしい、と思っています。

日本の絵本もたくさん素晴らしいものがありますが、全部は読めないのでバランスよく子供に読み聞かせできたらな、と日々思っています。

 

何か良い絵本ないかなぁとお探しのお母さん、お父さん、この絵本おすすめですよ~

 

ここまで読んでいただきアサンテサーナ!(ありがとうございました。)

 

 

tabihare-i-s.hatenablog.com