世界の半分!?イランの古都エスファハンにあるイマーム広場の魅力
サラーム!
たびはれです。
さてさて全国多くの県が緊急事態解除されるのか否か、今日一日気になるところです。
実際たびはれの住む地域では段階的にすでに解除方向に向かっており、あまり生活に変化はないのですが、親せきなどが他県に住んでおり、早く他県を行き来できるようになればなぁと思います。
しばらくは無理そうですが・・。。
そんな暗いことばかり考えずに心は穏やかに過ごしたいですね!
世界の美しい景色として大好きな場所、イランのエスファハン(イスファハンまたはイスファハーン)にあるイマーム広場について今日はご紹介したいと思います。
たびはれがおすすめしたい、世界の絶景の一つでもあります。
エスファハンは異国情緒漂う国イランにある、国内でも有数の観光地なんですよ~
そのエスファハンの最大の見所、イマーム広場はユネスコの世界遺産にも登録されている歴史深い場所です。
モスクの美しい青いタイルと美しく整備された伝統的な広場は、いつまでも眺めていたいほど。
世界遺産のイマーム広場を囲むように立っているモスクやその他の建造物についてもご紹介します。
個人的に、、、死ぬまでにあと何回か(1回じゃ物足りない!!)行きたい場所、すでに何回も行った場所の魅力を余すことなくお伝えします!!
目次
- エスファハンの街の歴史~世界の半分と言われた所以~
- イマーム広場の歴史
- イマーム広場に立っている建物は何?
- イマーム広場でのおすすめの過ごし方
- アクセス方法や注意点について
- 世界の半分!?イランの古都エスファハンにあるイマーム広場の魅力のまとめ
エスファハンの街の歴史~世界の半分と言われた所以~
エスファハンは遡ること7世紀頃、ちょうどアラブ人侵入の頃に野営地として栄えたのが始まりと言われています。
その時代にはエスファハンではなく、軍隊の地という意味を持つ「セパーハーン」などと呼ばれていました。
その後、シルクロードの経由地として重要な場所にあったとされており、街は栄え続けます。
最も栄えたのは16世紀のサファヴィー朝の頃。
この王様の都市計画のもと、イマーム広場を中心とした壮大な街並みが築かれました。
この美しい街の噂はヨーロッパにも広がり、17世紀頃にはその美しさから『エスファハン ネスフェ ジャハーン=エスファハンは世界の半分』と称されるようになったそうです。
今でもエスファハンの街の人々はこの街を築いたアッバース1世を誇りに思っている人が多く、お土産の品にも多く肖像画が使用されています。
イラン国内でも人気の観光地で、イランが世界に誇る美しい街なのです!
イマーム広場の歴史
エスファハンの歴史に記載した通り、サファヴィー朝の王、アッバース1世が計画し造られたこの広場は、政治や経済、信仰を集約した場所にすべく造ったそう。
この広場には別名があって、「ナグシェ ジャハーン広場」=全世界の図 という名です。
ここに政治や経済、信仰を集約した、というのが伺える名前ですよね。
ちなみに建造に着手されたのが1598年、そこから完成までには1617年頃に今のような広場の姿になったと言われています。
広場はぐるっと四方を回廊で囲まれており、その広さは南北で約510メートル、東西は約160メートルという広さです。
観光用に馬車がいますので歩くのがちょっとしんどい・・・という方にはおすすめですよ~
ちなみにイランは日本に比べ乾燥しており、暑い夏場でも回廊の中に入るとひんやり。
直射日光をさけてぐるっと観光することも可能です。
イマーム広場に立っている建物は何?
さて、16世紀にアッバース1世によって造られた世界遺産のイマーム広場。
広場を中心にぐるっと見渡すとモスクらしき建物が3つほど見えます。
そしてその建物の間を回廊がぐるーーーっと繋がっています。
建物は南側にマスジェデ・イマーム(イマームモスク)、東側にマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー、西にアーリー・ガープー宮殿が建っています。
ちなみに、二層になっている回廊の中にはお店がたくさん~
伝統的なガラムカールと呼ばれる更紗のお店や、ミーナー・カーリーと呼ばれる銅製の美しい器のお店、またチャイハネ(カフェのような場所)もあります。
マスジェデ・イマーム(イマームモスク)
かつてはマスジェデ・シャー(王のモスク)と呼ばれていたこの建物は、イマーム広場の代表的な建築物です!
イランのイスラーム芸術とイスラーム建築がふんだんに使用されたこのモスクは1612年に着工され完成までに26年もの月日がかかったそうです。
イーワーン(エイヴァーンともいう)と呼ばれる正面入り口部分のアーチ部分、ここ必ず見上げてください!
青いタイルから作られた鍾乳石飾りの造形美は「はぁーーー」とため息がもれるほど。
入り口にはモザイク文字でアッバース1世の名と完成した年、建造者の名が記されています。
この入り口の門をくぐると回廊を抜け、その先に45度斜めにメッカ方面を向いたイーワーンが現れます。
主礼拝室のあるメインの建物が45度斜めに向いているこの斬新な設計が、このモスクを有名にさせたと言っても過言ではないと言われています。
正面から見ると本当に美しい。
主礼拝室のメインの建物はドームが付いていますが、内側から見上げるとこちらも青いタイルの美しい装飾が施されています。
モスクはお祈りの場所、観光であっても騒いだりするのはNGです。
自然と心穏やかになる場所なので、心穏やかにイスラム芸術や建築の美を感じ取っていただきたい場所です。
マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー
このモスクは王族だけが使用していたモスクで、先のマスジェデ・イマームに比べると規模は少し小さく感じます。
名前のシェイフ・ロトゥフォッラーはレバノンの著名な宣教師の名前で、彼を迎えるために建てられたんだそうです。
もちろん、アッバース1世の命で建てられました。
王族の妻たちは宮殿の後ろにあるハレム(女性用の住居)から、地下道を通ってこのモスクの地下礼拝室で礼拝をしていたのだそう。
このモスクの最大の見所は、礼拝室のドーム部分です。
ベージュを基調にした彩色タイルをモザイク状にあつらってあるのがこのモスクの特徴ですが、ドーム部分の内側も外がも同じです。
天井を見上げると明り取りの部分から差し込む光によって、孔雀が羽根を広げたようにも見えます。
アーリー・ガープー宮殿
こちらはバルコニー付き、音楽堂付きの宮殿で、なんと7階建て!
1,2階はアッバース1世の時代に、3~7階はアッバース2世の時代に造られたんだそうです。
バルコニーは18本の柱で天井が支えられており、そこから王は広場で行われていたポロを見物していたんだとか。
このバルコニーから広場の写真をきれいに撮ることができるとして、フォトスポットとしても観光客に人気の場所です。
見どころはなんといっても最上階にある音楽堂です。
天井部分に多数の装飾用の穴があり、音楽の響きを美しくする効果があるのだとか。
その穴の部分に陶磁器を飾ることもあったため別名「陶磁器の間」とも呼ばれています。
階段は狭く急な部分があるため、登るには多少の体力が必要ですが一見の価値があります!
イマーム広場でのおすすめの過ごし方
さてさて、イマーム広場の代表的な3つの建物についてご紹介しましたが、この広場でのおすすめの過ごし方をご紹介します。
まずイランは夏場お昼の暑い時間帯、だいたい13時頃~15時頃にはマスジェッドをはじめお店なども閉まることが多いです。
いわゆるシエスタですね。
なので、午前中にまずはメインのマスジェデ・イマーム、そしてシェイフ・ロトゥフォッラーをゆっくりと見学しましょう。
時間に余裕があればアーリー・ガープーも。
その後お昼をレストランかホテルで頂きましょう!
やっぱりイランに来たならキャバブでしょうか!w
いやいやもっともっとおすすめのイラン料理あります。
これは今度また別の機会にご紹介します。
そしてホテルでゆっくりとし、15時前後再出発!
残っている建造物の見学をしたら、今度はバザールでお土産タイム!
このバザールとっても広いんです。
伝統工芸品の他に公衆浴場であるハマームやチャイハネもあります。
広場を眺望できるチャイハネもあるので、お買い物はもう大丈夫!という人はこのチャイハネでチャイ(イランでは普通の紅茶をさします)をゆっくりいただくのもおすすめ。
日が暮れはじめ、夕日に照らされた広場もとても美しいです。
さらに!
日が暮れるとこの広場ライトアップされます。
昼間と違ったまた美しい姿が見られるのでおすすめ。
アクセス方法や注意点について
エスファハン市内のホテルに宿泊する場合、イマーム広場へのアクセス方法は以下の3つがあります。
- バス
- 乗合タクシー
- チャータータクシー
もしも、ペルシャ語堪能!という方であればバスでも乗合タクシーでもOKですが、イラン旅行初心者であれば断然チャータータクシーがおすすめ。
宿泊先のホテルで手配してもらいましょう。
そしてだいたいいくらか把握し、帰りは広場に泊まっているタクシーと交渉することになります。
どれも不安!
という方は日本からのツアー参加がおすすめです。
ツアーバスでの移動は本当に楽ちんですよー。
また、観光地とは言え治安が万全というわけではなく、乗り合いタクシーでのトラブルなども予想されます。
現地でガイドさんなどがいる場合は安心ですが、本当に個人旅行で行かれる場合は夜のライトアップ観光などはやめておくのが無難です。
!注意点!
イスラム教の国を旅し、モスクなどの見学をしたことがある人はご存じかもしれませんが以下の点に注意しましょう。
- 過度な露出の服装は避ける
- 女性は頭にスカーフを被る(入国からですが・・・)
- 金曜日の午前中はモスクの見学不可
- やたら日本語をはなす店員さんに注意(高価なものを売りつけられる可能性が・・・)
などです。
またモスクは金曜日でなくてもお祈りをしている方もいらっしゃいますので、そういった方たちの邪魔にならないようマナーを守って見学しましょう!
世界の半分!?イランの古都エスファハンにあるイマーム広場の魅力のまとめ
イランの古都エスファハンの世界遺産であるイマーム広場、いかがだったでしょうか。
青いタイルの美しいモスクやモザイクタイルの美しいモスク、アーリー・ガープー宮殿のバルコニーから望める広場の絶景、ここには本当に美がギュッと詰まっています。
イラン有数の観光地だけあって、エスファハンにはヨーロッパからの旅行者やアジアからの旅行者も沢山見られます。
いつか必ず、またこの世界の半分と称された美しいイマーム広場に行きたい。
バザールを散策して値段交渉を楽しみながら買い物がしたい。
チャイハネから広場を眺めてチャイを飲み、水たばこを味わいたい。
日本に比べてゆっくりとゆったりと時間が流れている場所のように私には感じました。
イランのイメージってあまり知らない方からすると、そんなにいいものではないですよね。
ひどい場合テロリストの国!なんて極端なことを思っている人もいるかもしれません。
たびはれは個人でもお仕事でも何度も行ったことがありますが、イランの人々は親日の方が多く、旅先で出会っただけのわたしたちにお昼ご飯に招待してくれたりしました。
もちろん、全部が全部!というわけではないです。
長期滞在していた時には痴漢にしょっちょうあってましたしね(笑)!
そのうち撃退法を覚えますw
でも、総じてたびはれ、大好きな国です。
美しい場所をたくさん持っています。
エスファハンだけではないです!
新型コロナウィルスがまだまだ世界で収束しておらず、今は旅行はぐっと我慢の時期。
こんな時は脳内トラベルで心を癒しましょう!