元添乗員がおすすめする海外作家の絵本 その③『コウノトリはどこへいく』作家出身地のクロアチア、ザグレブも紹介
こんにちは!
たびはれです。
昨年は、というより今年になるまで、連休があれば遠出や旅行に出かけていたたびはれ一家ですが、今年に入ってからは法事で親戚のいる他県に少し行っただけで、あとは県内を楽しんでいます。
どこかぱーーっと遠出したいです。
できればパスポート持って飛行機に乗って、(笑)
行動範囲の自粛は徐々に解除され、6月19日以降はたびはれが住んでいる県も、他県への往来が大丈夫になるようです。
せめて他県にいる自分の父や母に会いたい。
親友もみんな他県にいるので、気兼ねなく会える日が待ち遠しいです。
さて、今回は絵本のご紹介第3弾!
またまたたびはれキッズチョイスの絵本をご紹介したいと思います。
今回の絵本はクロアチアはザグレブ出身の絵本作家さんの『コウノトリはどこへいく』です。
前回同様に作家さん、訳者さんなどのご紹介と、おすすめポイントをご紹介し、さらに作家さんの出身地であるザグレブについても簡単にご紹介します。
目次
- 絵本『コウノトリはどこへいく』の基本情報
- 絵本『コウノトリはどこへいく』のおすすめポイント
- クロアチアのザグレブってどんな街?
- ザグレブのおすすめ観光スポット
- 元添乗員がおすすめする海外作家の絵本 その③『コウノトリはどこへいく』作家出身地のクロアチア、ザグレブも紹介のまとめ
絵本『コウノトリはどこへいく』の基本情報
まずはこちらの絵本の基本情報から。
- 作者:アンドレア・ベトルリック・フセイノヴィッチ
- 訳者:岡田 好恵
- 出版社:講談社
この絵本、表紙だけ見ると、なぜでしょうね、コウノトリ=赤ちゃんを運ぶ鳥、というイメージがあるからか、明るく温かいおはなしなのかなぁなんてたびはれは想像してしまいました。
でも、背景の色が黒く、どこか温かい感じではないなぁとも思いました。
例によって、たびはれキッズが図書館の本棚からランダムに持ってきた絵本の中の一冊なのですが、なかなか奥の深い絵本だったのです。
作者プロフィール
つぎに作者のプロフィールを簡単にご紹介します。
- 名前:アンドレア・ベトルリック・フセイノヴィッチ
- 生年月日:1966年
- 出身地:クロアチア、ザグレブ
- 出身校:ザグレブ芸術アカデミー
- 経歴等:学校卒業後は編集者やイラストレーターとして活躍。その後出版社KASMR PROMETを設立し、絵本出版に乗り出す。2001年にユネスコBIBワークショップにて『いつか空のうえで』を制作。2003年に2002年に出した『不思議の国のアリス』とともにBIB金牌賞を受賞。
参照ページ:
訳者プロフィール
続いて翻訳をされた訳者さんを簡単にご紹介します。
- 名前:岡田 好恵(おかだ よしえ)
- 生年月日:1950年
- 出身地:静岡県熱海市
- 出身校:青山学院大学
- 経歴等:翻訳家であり、児童文学作家。1986年に『地球をかいにきたゾウ宇宙人』で第四回福島正実記念SF童話賞を受賞。
参照ページ:
絵本『コウノトリはどこへいく』のおすすめポイント
まずは出版社からの内容紹介文はこちら。
黄色い、ひまわり畑。ちっともこわくない、かかし。子どもたちの笑い声。――どこへいっちゃったの?ぼくの幸福
BIB世界絵本原画展 金牌受賞クロアチアの作家が描く、平和への思い。
2004年大分イラストレーションビエンナーレグランプリ作品出典ページ:絵本ナビ
この絵本の中には、コウノトリが沢山住んでいるある村から始まります。
コウノトリは平和に暮らしていたのですが、ある時突然その住処を奪われてしまいます。
その正体は人間が起こした戦争。
自身の幸せを求め飛び続けるコウノトリ。
最後にはまた自身の故郷に戻れる、という話。
現代の子供たちは戦争を知らない子がほとんどですよね。
そもそも、たびはれ自身も歴史の教科書や、ニュースで見る紛争、内戦しか知りません。
しかし、人間が起こす「戦争」というものが、人々だけでなく、動物たちの幸せまで奪ってしまう。
そんなことが色彩鮮やかなイラストとともに、すっと入ってくる絵本なんです。
作者であるアンドレアさんは、『戦争も悲しみも孤独もない世界。愛と幸福に満ちた世界。そんな世界で暮らすことを夢見て、わたしは毎日、創作を続けているのです』と絵本にメッセージを寄せています。
視点がコウノトリであるからこそ、悲劇的過ぎず、でも戦争の怖さを少し感じることができるような絵本になっているのではないか、と感じました。
たびはれキッズは、真剣にコウノトリがどうなっていくのか最後まで見届けていました。
実際に戦争ということがどういったことなのか、そこまではまだ疑問に思わなかったかもしれません。
しかし、世界にはいろんな世界があり、戦争という住処や幸福を奪う出来事がある、ということは少なからず伝わったのではないかな、と思います。
絵本は時にダイレクトに、時に間接的に物事を伝えてくれます。
それが絵であったり、言葉であったりしますが、アンドレアさんの書く絵のタッチはとても優しく、色鮮やかで、見ているだけでも感性を豊かにしてくれます。
子供に世界は広い、
そんなことをすこーし伝えられるようなそんな絵本。
そして読んでいる大人が考えさせられる絵本。
アンドレアさんの願いの詰まった絵本です。
クロアチアのザグレブってどんな街?
さて、ここからは作者のアンドレアさんの出身地、クロアチアのザグレブについて簡単にご紹介したいと思います。
クロアチアと言えば、ジブリ映画のモデルとなった街、ドブロブニクが有名ですが、ザグレブとはいったいどんな街なのでしょうか。
ザグレブはクロアチアの首都で、クロアチアの中央あたりに位置しています。
クロアチア最大の都市であり、文化の中心でもあります。
首都であり、クロアチア最大のとしといいつつも、東京のように高層ビル群がたちならんでいるわけではなく、ヨーロッパの古い街並みをのこした美しい街並みが魅力です。
ザグレブのおすすめ観光スポット
古き良きヨーロッパの街並みを残すザグレブの街。
ここではザグレブのおすすめ観光スポットをご紹介します。
①イェラチッチ広場
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イェラチッチ総督の騎馬像が印象的なこの広場はザグレブ観光のスタート地点と言っても過言ではない場所です。
そして、現地の若者たちの待ち合わせ場所でもあり、お土産物の屋台がならんだり、イベントが行われたりする広場なので、観光客以外にも現地の人々で常ににぎわっている広場です。
②聖母被昇天大聖堂
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ザグレブのシンボル的教会である聖母被昇天大聖堂は、11世紀ごろに建築が開始された大聖堂で、歴史上様々な侵攻などがあり建築が何度も中断。完成したのは17世紀ごろだそうです。
③聖マルコ教会
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ザグレブもカトリック教会の1つで、カラフルなモザイクの屋根が何とも可愛らしい教会です。屋根に描かれている紋章は左がスラヴォニア地方の物、右がザグレブ市のものだそうです。
元添乗員がおすすめする海外作家の絵本 その③『コウノトリはどこへいく』作家出身地のクロアチア、ザグレブも紹介のまとめ
たびはれキッズのきまぐれで選ぶ絵本の中から、たびはれがこれは、と思った絵本を少しずつ紹介していますが、今回の『コウノトリはどこへいく』いかがだったでしょうか。
戦争という重苦しいテーマを悲しく重く描くのではなく、コウノトリの視点で書くことでこんなことが世の中にはあるんだ、そしてコウノトリは実は渡り鳥なんだ、ということまで美しいイラストとともに子供の心に入ってくるいい作品なのではないかな、と感じました。
子供にも是非広い視野をもってもらいたい、世界は広いんだ、世界にはいろんなことがあるんだ、といったことを絵本で伝えられたら素晴らしいな、と思います。
世の中には本当にたくさんの素晴らしい本や絵本がある中で、図書館での絵本との出会いは子供だけでなく、たびはれ自身もとても刺激を受けています。
これからもこれは!と思う絵本をご紹介していきたいと思います!
そしてザグレブ!素敵な街並みをまた歩ける日を願って!!!